◆状態◆
目立つようなキズやカケ等ありません。
◆時代◆
1904年製 J. W. van Rossum作
◆サイズ◆
カップ(高さ5.5cm 直径5.5cm)
ソーサー(直径10cm)
◆商品説明◆
オランダを代表する名窯「ローゼンブルク」の睡蓮紋のカップ&ソーサーです。
ローゼンブルは、1883年ヴィルヘルム・ウォルフによってハーグに誕生しました。
エッグシェル(卵殻胎)という非常に薄く繊細な磁器に、緻密な絵付けで花や鳥といった自然界のモチーフを手描きで絵付けしている事です。
薄いパステルカラーのような繊細な色味と細かい点と線を用いて表現した独特の技法です。
この時代ヨーロッパ各地では、「新しい芸術」様式の波が押し寄せていました。
「アール・ヌーボー」と呼ばれる様式です。
一口にアール・ヌーボーと言っても各国で、表現方法が異なります。
ローゼンブルク窯は、オランダにおけるアール・ヌーボー様式を牽引したといっても過言ではありません。
万博においても非常に多くの関心を集めて、この窯は反映するかと思いきや1916年に閉窯となります。
その大きな理由して、このエッグシェル磁器生産に莫大な費用が掛かったからだといわれております。
その為、この素晴らしい窯は僅か30年という短い期間しか制作をしていないのです。
当然製品数もごく僅かであり、エッグシェルという繊細で破損しやすい特性上製作数も非常にすくないものになります。
非常に稀少性もある事から、オランダの王室でもこの磁器を買い集めています。
ローゼンブルク窯の場合は、ペインターのサインが入っているので作者を特定する事ができます。
本品は、J. W. van Rossum作(1881-1963)のものになります。
これまで、複数この素晴らしい窯の作品を扱ったことがありますが Rossum作のものは初めての作品です。
繊細で可憐な睡蓮の花をモチーフとして絵付けは、モネの「睡蓮」の一場面を思い浮かべます。
ローゼンブルクのコレクターから譲ってもらった稀少性溢れる逸品のアンティークカップです。