オランダ ローゼンブルク 花紋 カップ&ソーサー

URC-245

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オランダが誇る名窯「ローゼンブルク」の花紋カップ&ソーサーです。

オランダのアール・ヌーボーの流行を牽引したローゼンブルク(ローゼンブルフと表記する場合もあります)の傑作品です。

オランダを代表する窯でありながらも、その歴史は1883年〜1917年という非常に短い期間です。

それ故に現存する作品数は少なく、稀少品です。

ローゼンブルク窯は、オランダのデン・ハーグにて創業されました。1877年の美術産業博覧会を機にオランダでは新しいスタイルを模索しローゼンブルクが誕生しました。

極限までの薄い作りのエッグシェル磁器を作り上げるだけでなく、個性的な形状の作品を錯誤しながら制作しています。

1900年開催の万博では、独特の作品が注目され称賛されるようになりました。。

しかしながら、このエッグシェル磁器はその薄さと形状ゆえに制作にコストがかかり窯の経営が傾く結果を招きました。

こうして、ローゼンブルク窯の歴史は幕を閉じました。

本品は、ローゼンブルク窯を代表する絵付師シェリング(Schelink S)をはじめとした複数の作家のてによるものです。Rossum, Hakkert, De Jongなどが名を連ねております。

ローゼンブルク窯を代表する絵付師であった、サミュエル・シェリング(1876年〜1958年)は美しい植物紋、鳥紋、昆虫紋といった絵付けを手掛けています。

点画のような独特の絵付け技法で、繊細かつ大胆に表現するスタイルは、他の窯では見られない絵付けです。

現存数が少なく、その多くはアムステルダム国立美術館に所蔵されています。オランダを訪れるときには、ぜひご覧ください。

本品の大きな特徴は、薄い紫色印象的で葉のグリーンとのバランスも見事で爽やかな印象です。

全く同じものではないのですが、類似した花紋をデザインしたティーセットの画像がローゼンブルク文献に掲載されています。制作年は、1902年〜1909年となっているのでおそらく本品もほぼ同時期だと思われます。

稀少性の高い名品をお探しの方に、是非ともおすすめしたい作品です。