サイズ
高さ14cm 横幅24cm 奥行13cm
ドイツ
メーカー
マイセン 
年代
1880年頃のマイセンマークですが、様式から考えるとおそらく1900年初頭かと思われます。
状態
目立つようなカケや傷はございません。修復もございません。非常に良い状態です。
伝統的なスタイルのマイセンのフィギュリンとは、一線を画したフィギュリンです。アール・ヌーボー(新しい芸術)あるいは、ドイツ語では「ユーゲントシュティール」と呼ばれたデザインは、ヨーロッパ全土からアメリカまで一大流行を生み出しヨーロッパ中がその異なるスタイルに熱狂致しました。ほとばしる躍動感、自然界をモチーフとしたデザイン、柔らかな曲線を用いたスタイルはこれまでの様式とは大きく異なっております。そんなアール・ヌーボースタイルの素晴らしいフィギュリンを買い付けました。水の中に浮かび上がる裸体の美しい女性の視線の先にはあどけない表情の妖精がいます。夢見る女性の表情となにかを女性に問いかける愛らしい妖精は、まさにファンタジーの世界のようです。おとぎの国に引き込まれるようなストーリー性溢れる素晴らしいフィギュリンです。そして、このフィギュリンの素晴らしいところは不安定な体勢の妖精が器の先端に付けられている技巧です。磁器は、焼成時に水分が飛び収縮します。そのような事を計算に入れてこのような形を作り焼成を行う事も非常に高度な技巧が要求されます。その意味でもマイセンの素晴しを感じ取ることができます。焼成成功により、次は絵付けを施すのですがこの段階でもマイセンならではの素晴らしい絵付け力を発揮しております。女性の表情をご覧下さい。唇を半開きにして、夢見る眼差しは今にも何か言葉を発するかのような気が致します。そして彼女の柔らかな微笑みは見るものを惹きつけてやみません。美しい絹糸のような髪は1本1本丁寧に描かれていて、ベースとなる水面の台座に一体化しながらもしっかりとした質感を感じ取れます。台座部分は、おそらく湖あるいは沼かと思われますが、深い美しい水面を表現しているのも素晴らしく更には、清楚な睡蓮を立体的に造形してつけていて風景までもがこのフィギュリンに見事に表現されているのです。状態も申し分なく、逸品でありミュージアムピースといっても過言ではない素晴らしい作品です。




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